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やはり、二回観ても、 大々満足!
どこがいいかって、 ラストのもっていきかたも素晴らしいんだけど、 あの、 愛する人が亡くなったとピアフが知るところ。
まず、 彼女が黒いドレスでベットに入るんだけど、 私は最初観たとき、 なぜ寝間着ではなく黒いドレスなんだろう、と、 違和感を持った。 でも、朝、 彼が会いに来る。ベットの中の彼女を起こす。 彼女は喜ぶ。 来てくれたのね!と。 彼のために黒いドレスなんだぁとチラッと思ったりもした。
ピアフは彼にコーヒーを出し、
贈り物があるのよ、と言って、贈り物の時計を探す。 探すんだけどがみつからない。 彼女は狂ったように、 探す。 贈り物のカルティエがないと叫びながら探す。 叫ぶ。 だが、 まわりのスタッフたちは何も答えない。ただ、異常に暗い、暗い。
そこで始めて、 彼が、 飛行機事故で亡くなったことをピアフは知る。
会いに来てくれたと思っていた(いや、彼女に見えた彼は)コーヒーを出したと思っていた(いや、彼女がコーヒーを差し出した彼は) 彼女の幻想だったのだ。
彼女は泣き叫び、 悲しみ、 そして歩く。 泣きながら、歩く。
歩いた先は、 ステージへと繋がっている。
そして、そのステージで初めて、 あの有名な愛の讃歌を歌うのだ。 イヨッ、待ってました!と声をかけたいところだけど、悲劇すぎるシーンに、 涙ぐんでしまうわけなんだけれども。
す、すごかった。
この映画を友人たちに語るとき、
私はいつもこの場面を熱弁する。ピアフを真似て。
愛の讃歌は、 宝塚でも歌ったことがある。でも、ただ愛する人を思い浮かべながら歌うだけかと思っていた。私の友人もおんなじことを言ってた。 愛の讃歌は、 こんな悲劇の愛の歌なのね、私は幸せに歌っていたわって。
この一連の芝居演出が、 黒のドレスをセレクトしたのだろう。 ホントに素晴らしい演出だなぁと、同業者ながら感嘆してしまった。
このようにして、 衣装選びをしなきゃいけないんだなと、 つい職業病的発想が押し寄せてきて、ちょっと困るときもあるんだけど。
まあ、そんなことは、 どーでもよろし。(フフフ)
宮部さんの本の解説じゃないけど、 こういう作品を観るのが映画を観る至福かも、 しれない、ね。
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猫アレルギーの娘が、猫アレルギーを発生してしまった猫。一週間で里子に出してしまったわ。でも可愛い!! |
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