「エディットピアフ」
2008.04.05



やはり、二回観ても、
大々満足!

どこがいいかって、
ラストのもっていきかたも素晴らしいんだけど、
あの、
愛する人が亡くなったとピアフが知るところ。


まず、
彼女が黒いドレスでベットに入るんだけど、
私は最初観たとき、
なぜ寝間着ではなく黒いドレスなんだろう、と、
違和感を持った。
でも、朝、
彼が会いに来る。ベットの中の彼女を起こす。
彼女は喜ぶ。
来てくれたのね!と。
彼のために黒いドレスなんだぁとチラッと思ったりもした。

ピアフは彼にコーヒーを出し、
贈り物があるのよ、と言って、贈り物の時計を探す。
探すんだけどがみつからない。
彼女は狂ったように、
探す。
贈り物のカルティエがないと叫びながら探す。
叫ぶ。
だが、
まわりのスタッフたちは何も答えない。ただ、異常に暗い、暗い。


そこで始めて、
彼が、
飛行機事故で亡くなったことをピアフは知る。

会いに来てくれたと思っていた(いや、彼女に見えた彼は)コーヒーを出したと思っていた(いや、彼女がコーヒーを差し出した彼は)
彼女の幻想だったのだ。


彼女は泣き叫び、
悲しみ、
そして歩く。
泣きながら、歩く。

歩いた先は、
ステージへと繋がっている。

そして、そのステージで初めて、
あの有名な愛の讃歌を歌うのだ。
イヨッ、待ってました!と声をかけたいところだけど、悲劇すぎるシーンに、
涙ぐんでしまうわけなんだけれども。



す、すごかった。


この映画を友人たちに語るとき、
私はいつもこの場面を熱弁する。ピアフを真似て。



愛の讃歌は、
宝塚でも歌ったことがある。でも、ただ愛する人を思い浮かべながら歌うだけかと思っていた。私の友人もおんなじことを言ってた。
愛の讃歌は、
こんな悲劇の愛の歌なのね、私は幸せに歌っていたわって。


この一連の芝居演出が、
黒のドレスをセレクトしたのだろう。
ホントに素晴らしい演出だなぁと、同業者ながら感嘆してしまった。

このようにして、
衣装選びをしなきゃいけないんだなと、
つい職業病的発想が押し寄せてきて、ちょっと困るときもあるんだけど。


まあ、そんなことは、
どーでもよろし。(フフフ)


宮部さんの本の解説じゃないけど、
こういう作品を観るのが映画を観る至福かも、
しれない、ね。










猫アレルギーの娘が、猫アレルギーを発生してしまった猫。一週間で里子に出してしまったわ。でも可愛い!!









































映画の話ついでに、
先月は、
深田恭子ちゃんと、
映画「ガチボーイ」を見に行った。

プロレスの話だけなのかと思ったら、凄い展開になって、
あらー、ビックリ。
病気に負けないで、けなげに明るく生きていく青年の話だった。
爽やかで胸キュン。


父親役の泉谷さんが、これまた良くって、
もうしみじみとしちゃったわ。

ずいぶん前に、撮影の途中に、楽屋で春夏秋冬を歌ってくださったことがあった。
そのときはえらくえらく感激したけど、、、
そのときのこと思い出しちゃった。心に染み入る歌も芝居も、
癒されます。


で、
映画館の中、隣では、

恭子ちゃんが泣き始めて、かわいかった。私もつられて泣いちゃったわ。



次の週は、
娘と映画「ワンピース」を見に行った。
これまた、
泣いちゃった。



なんのトリックもない、純真無垢な話って、
人の胸を打つわね。


コンテンツ(文書・データ等)を無断で複製・転用することをお断りいたします